ブラジル投信・ETF

評判のHSBCブラジルオープンを徹底評価~人気のブラジル投資信託の見通しを解説~

ブラジルについては以前経済・財政・政治の状況と為替の見通し、

更に株式市場の概況について説明してきました。

 

現在ブラジルは政治的な混迷の時期を迎えており、経済もまさに中所得国の罠に直面し、

経済成長率は0%~2%という低成長水準に陥っています。

 

今回は現在苦境に陥っているブラジルの投資信託の中から、

注目のHSBCブラジルオーブンについて分析していきたいと思います。

 

⇒新興国投資信託33選を徹底分析~インデックスファンドから各国おすすめファンドの成績と見通し~

 

ブラジルに興味のある、世界視野で投資を考えている人も多くいますよね。

 

HSBCブラジルオープンってどんなブラジル投資信託なのか

HSBCブラジルオープンは名前の通り、HSBCによって運用されているブラジルの投資信託で、

ブラジル経済の発展や成長に関わる企業および、

収益のかなりの部分をブラジル国内の活動から得ている企業の株式を投資対象としています。

 

HSBCブラジルオープンは指数に対してプラスのリターンを追求するアクティブ型の投資信託ですが、

目標とするベンチマークをMSCIブラジル10/40インデックス(円ベース)に設定しています。

 

column MSCIブラジル10/40インデックスってどんなインデックスなの?

MSCIブラジル指数は単純にブラジルの大型中型銘柄でサンパウロ証券取引所に上場されている、

ブラジル株市場の85%の銘柄の時価総額加重平均指数です。

 

では後ろについている10/40は何を指し示すのか?という点ですが、

10は1銘柄の構成比率が10%を超えないように
40は構成比率5%を超える銘柄の合計が40%を超えないように

組成されていることを意味しています。

 

新興国株式市場では一銘柄が巨大な企業が複数存在し、

巨大企業の占める影響力が強くなりすぎるのを避ける為に10/40シリーズをMSCIは組成しております。

 

では通常のMSCIブラジル指数と違う値動きをするのかというと、

以下のように殆ど同じ動きをしているので、あまり気にする必要はなさそうですね。

MSCIブラジル10/40インデックス

 

HSBCブラジルオープンのリターン(利回り)を分析

HSBCブラジルオープンはアクティブ型の投資信託なので、

指数に対してアウトパフォームしているか、

他のブラジルの投資信託とパフォーマンスを比べる必要があります。

HSBCブラジルオープンのリターン(利回り)

 

 

ブラジル投資信託の中でパフォーマンスが高い、

HSBCブラジルオープン、BNPパリバ・ブラジル・ファンド、ダイワ・ブラジル株式ファンド

ですが、残念ながらMSCIブラジルインデックスに比べてアンダーパフォームしております。

 

高い手数料(後述)を支払って、指数より高いリターンを追求するアクティブ型投資信託に投資を行っているのに、

結果的に指数よりも低い成績になってしまっていては投資する意味があまりありませんよね。

 

ではデータからも確認していきましょう。

 

ブラジル自体が難局を迎えていたこともあり、低調なパフォーマンスになっているのですが、

軒ナムアクティブファンドは直近1年間の成績が大きく沈んでいますね。

 

HSBCブラジルオープンは直近1年間が▲20.7%で長期の10年間でとると年率▲6.17%という悲惨な成績になっています。

年率▲6.17%ということは10年間で約投資価格が半減することを意味しています。

 

投資妙味があるとはとてもいうことが出来ませんね。

 

HSBCブラジルオープンのリスク(=標準偏差)を分析

いくらリターンが高くても、(そもそもHSBCブラジルオープンはリターンが低いわけですが)

リスクが高ければおいしい投資先ということにはなりません。

 

リターンが高いかもしれないといっても、仮想通貨に身銭を投資するのは憚られますよね。

 

ではリスクとは何かということなのですが、

リスクとは価格の値動きの大きさを表す指標で、標準偏差と呼ばれています。

 

以下のように値動きをするファンドAとファンドBであったら、

値動きの緩いファンドAの方が保有していて安全ですし、

値動きの激しいファンドBは保有するのは心臓が痛いですよね。

HSBCブラジルオープンのリスク(=標準偏差)

 

 

リターンが20%で標準偏差が20%というのは、

今後1年の値動きが統計学的に以下のような範囲に収まることを示しています。

 

平均リターンから上下1標準偏差±20%である0%~40%の範囲に、

68.2%の確率で入り、

平均リターンから上下2標準偏差±20%である▲20%~60%の範囲に、

95%の確率で収まることを意味します。

標準偏差

 

ではHSBCブラジルオープンのリスクについてみていきましょう。

HSBCブラジルオープンのリスク

 

HSBCブラジルオープンのリスク(=標準偏差)は30%を超える高いものとなっています。

ブラジルは他のブラジル投資信託やMSCIブラジルも高いリスクを示しているので、

相対的に高いというわけではないですが、一般的にいって非常に高いリスクといえるでしょう。

 

HSBCブラジルオープンの5年リターンが▲5.47%(年率)で5年リスク(=標準偏差)が34.84%(年率)の場合、

今後1年の値動きが統計学的に以下のような範囲に収まることを示しています。

 

平均リターン▲5.47から上下1標準偏差±34.84%である▲40.31%~29.37%の範囲に、

68.2%の確率で入り、

平均リターンから上下2標準偏差±69.68%である▲75.15%~64.21%の範囲に、

95.0%の確率で入ります。

 

そもそもの平均的リターンがマイナスのリターンでリスクが非常に高いので、

▲75%というとんでもないドローダウンとなってしまうことがあるんです。

総じてハイリスク・ローリターンの投資信託ということができますね。

 

HSBCブラジルオープンの高い手数料

HSBCブラジルオープンは微妙な成績であるにも拘わらず、

購入手数料:3.78%
信託手数料:2.05%(年率)

つまり最初の1年間の手数料は5.83%となります。

そもそもの平均リターンが低いにも関わらず、

初年度5.83で毎年2%を超える手数料が発生するのは痛恨といえるでしょう。

 

HSBCブラジルオープンのまとめと見通し

HSBCブラジルオープンはHSBCが運用を担当するブラジルの投資信託ですが、

ブラジル自体が苦境にありブラジル株式市場事態が沈んでいることに加え、

HSBCブラジルオープンは指数を下回る成績となっており、

Super High Risk Low Returnの投資信託となっています。

 

更に手数料も非常に高いことを考えると、投資先としては私は適当であるとは到底考えられません。

 

更に今後不透明性が高いブラジル株式市場のことを考えると、

投資先としてはおすすめすることは出来ません。

 

今まさに飛躍の時を迎える投資先に投資を行い資産を大きく殖やすのに適した投資先。

おすすめファンドランキング

 

昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

 

当然、経済の成長に伴うように企業の収益成長率も高く世界の成長率を大きく上回っています。

 

新興国のリターン

 

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにも関わらず株価は低迷していました。結果的に割安度は高まりつづけています。

 

割安な新興国株式

 

現在はマグマが溜まっている状態で2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると目されています。

かといって適当に選んだ新興国に投資しても大きなリターンを得ることはできません。新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

 

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

 

といった条件を満たす必要があります。特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕がよいファンドマネージャーが運営しないと高いリターンを望むことができます。

日本の投資信託のマネージャーはサラリーマンとして雇われており結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。本物のプロとしては己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが運用を任せるのであれば効果的であると考えています。

 

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた観点からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドについてお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

 

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