中国・香港・台湾投信・ETF

台湾・香港株式、中国A株、国内公社債投資で評判の『中華圏株式ファンド(チャイワン)』の運用成績・見通しは?

 

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人は多いのではないでしょうか。

中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託でしょう。

 

中国については以下の記事で論じていますが、

投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

<中国株式投資マップ>国(経済)・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。

 

今回はその投資信託で中国株を組み入れている

「評判の中華圏株式ファンド」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

 

【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

 

 

中華圏株式ファンド- 概要と運用方針 –

中華圏株式ファンドは海外アジア株式に投資し運用し、

投資形態はファンズ・オブ・ファンズとなります。

三井住友ニュー チャイナファンド、UBS中国株式ファンド、HSBCチャイナオープンなどは、マザーファンドを通じて運用していますが、基本的には同様のスキームとなります。

 

中華圏株式ファンドの仕組み

参照:交付目論見書

 

一般投資家は中華圏株式ファンドを購入し、中華圏株式ファンドは日興アセットマネジメントが運用するチャイナランド株式ファンド(マザーファンド+中国A株ファンドへ)

そしてマネーアカウントマザーファンドに投資(国内公社債へ)し、

実質的に台湾・香港株式、中国A株、国内公社債で運用していることとなります。

 

一般投資家からは少し運用母体が遠いですね。資産状況・組み入れ株式の一覧はこちらとなります。

 

中華圏株式ファンドの構成上位10銘柄とセクター別構成比率

参照:月報

 

株式を国入れている国はやはり中国が78.2%と圧倒的ですね。

その中でもやはり他中国株投信と同様、騰訊、アリババを保有しており、その他は保険、エネルギー、銀行など投資でも固い分野でポートフォリオを固めております。

では実際に運用成績はどうなっているのでしょうか。

 

中華圏株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

中華圏株式ファンドにはベンチマークはありませんので、

基準価額の推移とトータルリターンを見ていきましょう。

基準価額とトータルリターンについては別記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

 

中華圏株式ファンドの基準価額のチャート

 

2018年から2019年の米中貿易戦争による軟調な地合を抜けて上昇に転じているのが読み取れますね。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 32.38% 9.35% 13.49% 8.54%
カテゴリー 43.03% 10.86% 16.04% 10.83%
標準偏差 24.09 22.61 19.03 21.65
カテゴリー 23.50 22.03 19.00 22.94
シャープレシオ 1.34 0.41 0.71 0.39
カテゴリー 1.85 0.49 0.84 0.47
ファンド数 45本 38本 35本 33本

 

トータルリターンの推移も他中国株投資信託と推移は変わりませんね。

想像通り、直近の1年はマイナスとなっており、今後の見通しも不安です。他の中国投資信託と比較してみましょう。

 

他の中国株投資信託との比較

今回は以下の中国株投資信託の比較をします。

  • 中華圏株式ファンド
  • 三菱UFJチャイナオープン
  • HSBCチャイナオープン、
  • 三井住友ニューチャイナファンド
  • MSCI中国

基準価額、純資産は 2021年03月26日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

 

ファンド名 中華圏
株式ファンド
(毎月分配型)
三菱UFJ
チャイナ
オープン
三井住友・
ニュー・
チャイナ・
ファンド
HSBC
チャイナ
オープン
MSCI中国
配当込、円ベース
販売手数料 3.85% 3.3% 3.3% 3.3% --
信託報酬等(税込) 1.76% 1.67% 1.98% 1.98% --
トータルリターン
1年
32.38% 44.40% 51.68% 39.60% 40.75%
トータルリターン
3年(年率)
9.35% 12.45% 11.06% 8.79% 9.79%
トータルリターン
5年(年率)
13.49% 17.39% 16.54% 16.48% 19.32%
トータルリターン
10年(年率)
8.54% 11.87% 11.83% 11.37% 12.19%
シャープレシオ
1年
1.34 1.80 2.35 1.62 --
シャープレシオ
3年
0.41 0.55 0.52 0.39 --
シャープレシオ
5年
0.71 0.91 0.93 0.85 --
シャープレシオ
10年
0.39 0.54 0.55 0.48 --
標準偏差1年 24.09 24.73 21.97 24.43 --
標準偏差3年 22.61 22.47 21.11 22.64 --
標準偏差5年 19.03 19.09 17.73 19.45 --
標準偏差10年 21.65 22.14 21.59 23.86 --

 

どのファンドも似たり寄ったりの成績ではありますが、インデックスであるMSCI中国に対して長期でアンダーパフォームしています。

特に中華圏ファンドは成績が低いので投資妙味は少ないといえるでしょう。

 

中華圏株式ファンドの高い手数料

最後に中華圏株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

中華圏株式ファンドの購入手数料は3.78%(税抜3.5%)となります。

 

他中国株投資信託は3.24%(税抜3.00%)ですので、中華圏株式ファンドの方が高い水準となっていますね。

一般的な投資信託のアクティブ型とも手数料よりも高いです。

 

信託報酬は年率で1.728%(税抜1.6%)となり、こちらは他中国株投資信託と同様の水準、

1.944%(税抜1.8%)となる三井住友ニューチャイナよりは低い水準になります。

 

中華圏株式ファンドは3つのマザーファンドを通してリサーチしていることから、調査費・人件費がかかり、この価格設定は無理もないことでしょう。

 

あくまで、運用結果を出していれば、見合った金額と言えそうですね。

 

中華圏株式ファンドのまとめ

中華圏株式ファンドは、株価上昇が期待される中国株を厳選して投資運用するまさに中国株の「プロ」として一般投資家を集めていますが、

すでに中国は株式バブルは終えており、今後の中国の見通しを考えると、基準価額も低下しており、トータルリターンもこの1年はマイナス運用ですので、

あまり魅力的な投資先とは言えません。

 

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成している新興国投資関連について、

ランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

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