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中国籍、香港籍企業株式で中長期的投資・評判の『UBS中国新時代株式ファンド』の運用成績・見通しを解説

(最終更新日:2019年10月31日)

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人は多いのではないでしょうか。

中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託でしょう。

 

中国については以下の記事で論じていますが、

投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

<中国株式投資マップ>国(経済)・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。

 

今回はその投資信託で中国株を組み入れている「UBS中国新時代株式ファンド」の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

 

【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

 

UBS中国新時代株式ファンド- 概要と運用方針 –

UBS中国新時代株式ファンドは海外アジアの株式を運用するファンドですね。

中国籍、香港籍などの主に中国に活動拠点を置く企業等の株式を「中長期的」な成長を目指し運用していきます。

 

製品、サービス、人材、ブランドなどのセクター内で競争優位の企業に投資をしていきます。

運用開始は2018年2月9日となっておりまだまだ新しいファンドですね。

 

UBS中国新時代株式ファンドの投資形態はファンズ・オブ・ファンズとなっており、

他でも分析している以下の中国株投資ファンドとほぼ同様の形となっています。

 

  • 三井住友ニュー チャイナファンド
  • UBS中国株式ファンド
  • HSBCチャイナオープン
  • 中華圏株式ファンド
  • 深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)

 

ファンズ・オブ・ファンズ

運用機関が、複数の投資信託を適切に組み合わせて、一つの投資信託にまとめたもの。

利点としては、もともとそれぞれの運用方針に基づき分散投資されている投資信託を多数組み合わせることで、より広範囲な分散を実現してリスクを抑えることができる点と、もともと付加価値のある投資信託を組み合わせることで、それぞれの付加価値を統合することができることなどがあげられる。

代表的なものとして、各投資信託への投資パターンを低リスク型(安定型)、中リスク型、高リスク型(成長型)といったように、特定のリスクを取るように設計されたライフスタイルファンド(またはライフストラテジーファンド)や、高リスクから低リスクへの資産配分の変化を時間(年齢)の経過と関連付けて自動的に調整していくライフスタイルファンドなどがあり、ともに確定拠出年金の運用対象としても注目されている。

引用:野村証券

 

 

スキームは以下の通りとなっています。

UBS中国新時代株式ファンド(年2回決算型)のスキーム

参照:交付目論見書

 

 

一般投資家はUBS中国新時代株式ファンドを購入、

UBS中国新時代株式ファンドはUBS(Lux) エクイティ・ファンド-チャイナ・ オポチュニティ、

UBS 短期円金利プラス・ファンドに出資。

 

そして実質的な中国株式、円建ての公社債などで運用を行なっていきます。

以下はそのUBS中国新時代株式ファンドの運用体制です。

 

UBS中国新時代株式ファンドの運用プロセス

 

 

かなりの厳選プロセスとなります。

 

UBS中国株式ファンドでもそうでしたが、

ボトムアップによる株式選定プロセスは自社開発のリスク分析システム導入しているなど、

かなり充実した内容となっています。

 

現在の資産組み入れ状況はどうなっているのでしょう。

UBS中国新時代株式ファンドの業種別構成比率

 

金融と一般消費財サービスで半分程度のポーションとなっています。

以下はUBS中国新時代株式ファンドの構成上位銘柄です。

 

UBS中国新時代株式ファンドの構成上位銘柄

参照:月報

 

 

他中国株式ファンドと同様、騰訊、アリババ、e度教育網などインターネット関連で活躍する企業が名を連ねています。

中国株と言えば、騰訊、アリババと言わんばかりの資産構成ですね。

では実際にUBS中国新時代株式ファンドの運用状況はどうなっているのかをみていきましょう。

 

UBS中国新時代株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

UBS中国新時代株式ファンドは2018年2月に運用開始したまだまだ新しいファンドですので、

現状基準価額を把握するだけとなってしまいますが推移をみてみましょう。

 

UBS中国新時代株式ファンドの基準価額の推移

参照:月報

 

運用開始時は11,000円近くまで上昇しましたが、

半年後の2018年9月時点で9,592円まで下降しています。

 

中国株バブルも終わってしまい、米中貿易戦争や今後の中国経済の先行きへの不安が、

他中国株ファンドも含め堅調に基準価額に表れていますね。(実際に基準価額だけで判断はしかねるのですが)

基準価額の見方については以下の記事で解説しているので、

参考にしてみてくださいね。

投資初心者必見・投資信託の基準価額を徹底解説 買い時はいつか?

 

他の中国株投資信託との比較

他中国株投資信託との基準価額を比べてにましょう。

10,000円を基準価額としている、

 

の3つと比較してみました。

 

以下設定来のチャートの比較ですがUBS中国新時代株式ファンドは最も高い成績を残しています。

 

UBS中国新時代株式ファンドを他の中国株投信と比較

 

 

データ上でも確認してみましょう。

 

基準価額、純資産は 2021年03月26日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

ファンド名 UBS
中国新時代
株式ファンド
(年1回決算型)
三井住友・
ニュー・
チャイナ・
ファンド
UBS
中国株式
ファンド
深セン・
イノベーション
株式ファンド
(1年決算型)
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等
(税込)
2.08% 1.98% 1.97% 1.71%
トータルリターン
1年
33.14% 51.68% 34.28% 44.88%
トータルリターン
3年(年率)
15.22% 11.06% 13.90% 22.18%
トータルリターン
5年(年率)
-- 16.54% 24.00% --
トータルリターン
10年(年率)
-- 11.83% 16.30% --
シャープレシオ1年 1.77 2.35 1.83 1.26
シャープレシオ3年 0.75 0.52 0.69 0.73
シャープレシオ5年 -- 0.93 1.36 --
シャープレシオ10年 -- 0.55 0.76 --
標準偏差1年 18.70 21.97 18.73 35.53
標準偏差3年 20.38 21.11 20.07 30.27
標準偏差5年 -- 17.73 17.63 --
標準偏差10年 -- 21.59 21.45 --

 

 

基準価額はUBS中国新時代株式ファンドはこの1年間の堅調な市場環境を考えると満足といえるレベルの成績ではないですね。

UBSが運用しているUBS中国株式ファンドが長期的には優秀な成績をのこしていますね。

ファンズ・オブ・ファンズ、高いトータルリターンで評判の『UBS中国株式ファンド』の運用成績・見通しを解説

 

そもそも論となってしまうのですが、

このように中国株投資信託が多い中、中国は国自体が2000年代に大幅に経済成長をしてきました。

 

しかし、その裏には過剰投資があり利益の先食いをしてきた過去があります。

 

ついにはGDPに占める投資の割合が45%を占め、2014年には個人消費が40%を切っています。

過去の過剰開発と現在の個人消費、つまりは需給がマッチしておらず、

経済自体が疲弊状態であり、中国株投資信託に投資する環境にあるとは個人的には思えません。

 

中国はボラティリティも高い市場ですしね。

安定的に着実に増やしたい場合には、向かない投資でしょう。

 

UBS中国新時代株式ファンドの高い手数料

最後にUBS中国新時代株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

UBS中国新時代株式ファンドの購入手数料は3.3%となります。

 

中国株投資信託では、中華圏株式ファンドが3.78%(税抜3.5%)と高い水準にありましたが、

UBS中国新時代株式ファンドは、

深センイノベーション株式ファンド、

三井住友ニューチャイナファンド、

UBS中国株式ファンドと同様の水準となります。

 

信託報酬は年率で2.08となり、こちらは他中国株投資信託と同様の水準、

1.944%(税抜1.8%)となる三井住友ニューチャイナよりは低い水準になります。

 

一般的なアクティブ型の日本国内投資信託(年率1.53%)よりも高い水準にありますね。

 

 

UBS中国新時代株式ファンドのまとめ

UBS中国新時代株式ファンドは、株価上昇が期待される中国株を厳選して、

綿密な調査の上で投資運用するまさに中国株の「プロ」として一般投資家を集めています。

 

しかしすでに中国は株式バブルは終えており、

今後の中国の見通しを考えると、

基準価額も低下しており、さらには他の中国投資信託よりもかなり低い水準となっており、

現時点ではあまり魅力的な投資先とは言えません。

 

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成している新興国投資関連について、

ランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので参考にしてみてくださいね。

 

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