スリランカの8個の世界遺産を徹底解説!必見の観光名所を一挙に紹介する。
スリランカは北海道の8割程の国土の中に8個もの世界遺産を抱える世界遺産大国です。
折角スリランカを訪れるのであれば世界遺産をできるだけ多く巡っていただきたいと思います。
筆者は8個全ての世界遺産を周るために8泊9日の旅程を組みました。
しかし、効率よく回れば4泊5日でも文化三角地帯に密集している5個の世界遺産を周遊することは十分可能です。
今回は文化三角地帯の世界遺産5個を紹介した上で、その他の世界遺産3個という順番にスリランカの世界遺産を全て紹介していきたいと思います。
8個の世界遺産の場所を把握しよう!
まずはスリランカの世界遺産の場所を把握しましょう。
以下がスリランカの世界遺産の分布図です。
ポロンナルワ、アヌラーダプラ、キャンディを結ぶ文化三角地帯に密集していることが一目で分かります。
本記事では上記のマップの通り採番した順番でお伝えしていきたいと思います。
①:シギリヤロック
②:ダンブッラ石窟寺院
③:ポロンナルワ
④:アヌラーダプラ
⑤:キャンディー
⑥:スリランカ中央高地
⑦:シンハラジャ森林保護区
⑧:ゴール
シギリヤロック〜必見の空中宮殿〜
シギリヤロックはスリランカで最も有名な世界遺産です。
上記のような写真を皆さんご覧になった経験はあるのではないでしょうか。
ジャングルの中に突如として現れる巨大な岩の世界遺産です。
アジアのマチュピチュとも言われており、巨大な岩の上にはかつて宮殿が築かれていました。
シギリヤロックには主に4つの見所が存在しています。
- ライオンテラス
- ミラー・ウォール
- 頂上の宮殿跡
- 岩肌に描かれた美女『シギリヤレディ』
以下のコンテンツでは下記点について実際に旅行した観点も含めてまとめています。
- 歴史と造られた経緯
- 見どころと注意点
- 行き方
- おすすめホテル
皆さまの参考となる情報となるかと思いますのでご覧頂ければと思います。
関連:スリランカの一番の観光名所『シギリヤ・ロック』完全ガイド!行き方・見所・ベストシーズンを含めて徹底解説。
ダンブッラ石窟寺院〜2200年前からの仏教美術の粋を堪能〜
ダンブッラ石窟寺院はシギリヤロックから20km圏内に存在している世界文化遺産です。
黄金寺院ダンブッラの名称でも知られており、22世紀も続く仏教徒たちの聖なる祈りの場となっています。
紀元前1世紀にインドのタミル軍の侵略で当時の首都アヌラーダプラから逃れたガムバーフ王が修行僧の洞窟に身を隠したのがはじまりです。
現存する石像は157体、壁画総面積は2300㎡に及び、18世紀のキャンディ王国の時代まで増改築が繰り返されました。
以下のコンテンツでは以下について詳しくお伝えしています。
- ダンブッラ石窟寺院の5つの石窟毎の見どころ
- 参拝の際の注意点
- ダンブッラへの行き方
- おすすめのホテル
関連:スリランカの世界文化遺産『ダンブッラ石窟寺院』の見どころと行き方を徹底解説!観光名所となっている黄金寺院に圧倒されよう。
ポロンナルワ〜古都の遺跡群を探索しよう〜
ポロンナルワはインドのチョーラ朝の侵略によって首都アヌラーダプラを終われたシンハラ王朝が遷都先に選んだ場所です。
12世紀のパラークラマ・バーフ王時代に最盛期を迎え諸外国との貿易も盛んに行われていました。
1232年に再びインドのパーンディヤ王朝の侵略を受け遷都したあとは荒廃の一途を辿りました。
19世紀に当時植民地支配をしていた大英帝国によって発見されるまで忘れ去られた古都でした。
ポロンナルワは街自体が世界文化遺産に登録されており、当時の最先端の技術で数多くの仏教遺跡を残しています。
ポロンナルワは遺跡群の中に数多くの見どころが密集しています。
- 宮殿跡 (パラークラマ王時代の宮殿)
- クワンドラングル (かつての仏歯が納められた場所)
- ランカティラカ (顔のない巨大仏像)
- キリヴィハーラ (乳白色の仏塔)
- ガルヴィハーラ (必見の巨大仏像)
特に最後のカルヴィハーラでは14mの涅槃像を見ることができ圧巻されます。
以下コンテンツではポロンナルワ遺跡群の魅力と行き方について詳しくお伝えしています。
関連:スリランカの世界遺産の一角『ポロンナルワ』の魅力を解説!古代首都の遺跡群を観光しよう。
アヌラーダプラ〜シンハラ王朝の最初の首都が置かれた地〜
アヌラーダプラは2300年前にバンドゥカバヤ王による初の計画土地で首都に定められた場所です。
名前の由来は2300年前にインドから運ばれた菩提樹の分け枝があることから『仏教の聖地』ともされています。
首都建設から1300年間仏教の中心として繁栄し仏教はアヌラーダプラからスリランカ全土に広がっていきました。
その黄金時代を象徴するかのように町では数々の遺跡を見ることが出来ます。
- ルワンウェリ・サーヤ・ダーガバ(純白の大塔)
- スリー・マハー菩提樹 (スリランカ仏教の聖地)
- イスルムニヤ精舎 (最初に仏歯が収められた場所)
- サマディ・ブッダ (ブッダの瞑想像)
- ラトゥナ・プラサーダ (8世紀の宮殿跡)
- マハーセナ・パレス (ムーンストーンが名所)
コンテンツ内では街自体が世界遺産に登録されているアヌラーダプラについて以下の点をお伝えしています。
- アヌラーダプラの見所と注意点
- 行き方と移動手段
- 周辺のホテル
関連:スリランカの歴史の始まり『アヌラーダプラ』の魅力を解説!行き方とやおすすめのホテルを含めて紹介する。
キャンディ〜仏歯寺でプージャを体験しよう〜
キャンディも街自体が世界遺産に指定されていますが、中でも街のシンボルとなっている仏歯寺が有名です。
1603年にブッダの犬歯を祀るために建造され、シンハラ王朝最後の王によって完成されました。
仏教徒にとって厳粛な儀式であるプージャ(礼拝)が1日3回行われるため参加してみましょう!
コンテンツ内ではキャンディについて以下の点をお伝えしています。
- 仏歯寺の見どころ
- プージャの時間帯
- 仏歯寺以外の観光名所
- おすすめのホテル
- キャンディへの行き方
シギリヤロックと並び必見の世界遺産なのでスリランカに訪れた際は立ち寄りたい場所ですね。
関連:スリランカ旅行の名所『キャンディ仏歯寺』(正式名称:ダラダー・マーリーガワ寺院)の見所を解説!Kandyへの行き方から『おすすめホテル』も紹介する。
またキャンディからは紅茶の一大産地であるヌワラエリヤまで高原列車が出ています。
高原列車に乗車しながら広大な紅茶畑を眺めるのもおすすめです。
ヌワラエリヤでは紅茶工場で紅茶の試飲や茶積み体験もできますので以下の記事も参考にしてみてください!
関連:ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)の紅茶工場の魅力と観光名所を徹底解説!高原列車で優雅な景色を楽しもう。
コラム:効率よく世界遺産を周るにはタクシーチャーターが有効
文化三角地帯には5つの世界遺産が密集していますが必ずしも各世界遺産間の交通機関が発達しているわけではありません。
特にシギリヤロック、ダンブッラ、ポロンナルワは隣接していますが鉄道で行くことはできずバスでの移動となります。
限られた時間の中で数多くの名所を回るためには不確実性は排除したいですし、余分な待ち時間等に貴重な時間を割きたくありません。
そこで現実的な選択肢となってくるのがタクシーチャーターです。
スリランカの個人旅行の大半の方がタクシーチャーターを利用していることと思います。
その中でも筆者が実際に利用したスリランカタクシーサービスは、ドライバーのクオリティも高く価格もお値打ちでした。
同社を使い以下の日程で時間のロスなく全ての世界遺産を回りきることができました。
最初らへんは文化三角地帯の世界遺産を1日に2つ巡るという効率の良さを実現できました。
無駄なく快適にスリランカを満喫できたので非常に満足しています。
以下にスリランカタクシーサービスについても纏めていますので参考にしてみてください!
関連:【Sri Lanka Taxi Service】口コミで評判のチャーター業者『スリランカタクシーサービス』を実際利用した旅行者目線で徹底紐解く!
スリランカの中央高地 – Central Highlands of Sri Lanka -
スリランカの中央高地は最も新しく世界遺産に登録されました。
2010年に世界自然遺産に登録されています。
スリランカ中央高地は以下の三つの地域で構成されています。
【ホートンプレイズ国立公園】
900mの崖から断崖絶壁の『地の果て』と言われるワールドエンズが一番の見所です。
その他、壮大な滝『ベイカーフォール』や天然のプール『チムニーブルー』が名所となっています。
【ピーク・ウィルダネス保護区】
仏教徒、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教の4大宗教の聖地となっている山『アダムスピーク』が最大の名所。・
【ナックルズ保護森林】
ナックルズ保護森林区ではスリランカ固有の樹木、植物と野鳥や生物を見ることが出来ます。
以下コンテンツでは各名所の説明と行き方についてお伝えしています。
関連:『アダムスピーク』と『ワールトエンズ』を見よう!世界自然遺産『スリランカ中央高地』の魅力を解説。
シンハラジャ森林保護区 〜 豊富な森林と生物とふれ合おう〜
シンハラジャは『ライオンの王国』という意味を持つスリランカの国立公園の一つです。
1988年に自然遺産に登録されています。
範囲は東西21km、南北7kmですが樹木、昆虫、両生類、爬虫類、鳥類をみることができます。
関連:スリランカの世界自然遺産『シンハラージャ森林保護区』とは?野鳥や固有の生物を観察しよう!
ゴール〜植民地時代の風情を感じよう!〜
ゴールはスリランカ南部最大の街です。
白く輝く灯台や夕日が綺麗な街として有名です。
新市街と城壁に囲まれた旧市街に分かれています。
新市街には駅や商店街、フィッシュマーケットなど生活に根付いたものが、
旧市街にはツーリストが訪れてみたい見どころが集まっています。
ゴールはかつて海外貿易の拠点となっていた街でした。
中世における東方貿易では多くのアラビア商人たちが行き来していました
その後ポルトガル、オランダ、イギリスによって統治されていきます。
関連:スリランカの歴史年表を徹底解説!背景を知ってスリランカ旅行を楽しもう。
世界遺産にも指定されている城壁は、植民地化の過程で築かれました。
街には植民地化の歴史を感じられる建物や面影を街中でみることができます。
関連:【GALLE】スリランカ南西部の世界遺産要塞都市『ゴール』の観光名所を解説!行き方やホテルを含めて包括的に紐解く。
まとめ
スリランカは世界遺産大国です。
歴史上の変遷と仏教文化、更に植民地時代の文化が重層感をもって観光客を魅了します。
実際筆者もスリランカの8泊9日の旅行を行い全ての世界遺産を巡り非常に満足度が高かったです。
筆者は学生時代と社会人時代に海外旅行が趣味であったため、世界40カ国を旅してきました。
その中でもスリランカは1、2位を争うレベルで魅力に溢れた国でした。
皆さんにも是非ともスリランカに訪れていただきたいと思います。