スリランカといえば世界遺産の密集地域というのは有名な話です。
北海道の80%の中に8個もの世界遺産が密集しています。
北部の文化三角地帯の5つの世界遺産は文化遺産でした。
今回紹介するスリランカ中央高地はスリランカの南部に位置する『世界自然遺産』です。
スリランカ中央高地には上記の図の青丸の通り以下3つの見所が含まれています。
- ホートンプレイズ国立公園
- ピークウィルダネス自然保護区
- ナックルズ山地森林保護区
世界遺産を認定しているUNESCOによっても魅力が説明されています。
島国であるスリランカ南部の中央に位置するこの高原は、ピーク原生自然環境保全地域、ホートン平原国立公園、ナックルス森林保護区からなる。
ここには、世界的にも重要な山地雨林が大規模に原生的な自然環境のままで残っている。
海抜2500mの高地の森には、霊長類のニシカオムラサキランブールや、ホートンプレインズホソロリス、スリランカヒョウといった絶滅危惧種をはじめ、多くの固有種を含む多様な動植物が生息・生育している。
この地域は、生物多様性が顕著にあらわれている。
引用:UNESCO
本日はそれぞれの見所についてお伝えしていきたいと思います。
ワールドエンズを擁する『ホートンプレイズ国立公園』
まずは段階絶壁のワールドエンズが有名なホートンプレイズ国立公園について紹介します。
独特の自然形体からスリランカ固有種の植物が多く生息しており野鳥の種類も豊富となっています。
一周約9kmの散策路が整備されており、所要時間は約3時間を見とくとよいでしょう。
ヌワラエリヤの南に位置
ホートンプレイズ国立公園は紅茶の名産地ヌワラ・エリヤから近い国立公園です。
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ホートンプレイズ国立公園は標高約2100mの高地にひろがっており、年間降水量は5000mmの多雨地帯となっています。
霧や雲に覆われることが多いため、別名『クラウド・フォレスト』と呼ばれています。
それではホートンプレイズの見所についてお伝えしていきたいと思います。
見所①:チムニー・ブルー
花崗岩で作られた堤防から滝のように水が注がれる池です。
マハウェリ川の源流でもある天然のプールを見ることが出来ます。
見所②:ベイカーフォール
木の根が張ったボコボコの山道を歩くと、豪快な滝が出現します。
巨大な岩肌の上を階段状に水が落下する迫力に圧倒されることでしょう。
最大の見所③:ワールドエンズ
ホートンプレイズ国立公園だけでなく、スリランカの中央高原全体の最大の見所が『ワールズエンズ』です。
文字通り『地の果て』であり、約900mもの高さがある絶壁は圧巻です。
聖山アダムスピーク(スリー・パーダ)を含むピークウィルダネス自然保護区
二つ目は『聖山アダムスピーク』が存在するピークウィルダネス自然保護区です。
ピークウィルダネス自然保護区はホートンプレインズ国立公園に隣接しています。
スリーパーダとは現地のシンハラ語で聖なる足跡という意味です。
頂上付近にある大きな岩にある穴が足跡に似ていることから『聖なる足跡』と呼ばれています。
代々のシンハラ王朝はブッダの足跡だと信じ聖地として巡礼路を整備しました。
スリランカは仏教の国ですが、各宗教の信者がそれぞれが信仰する偉人の足跡と信じて訪れています。
そのため、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教の4大宗教の共通聖地となっています。
アダムスピークは標高は2238mで登頂するには1000m程度の登山を行う必要があります。
登山と下山で約8時間かかるので目指す方はトレッキングシューズを持参しましょう。
ナックルズ山地森林保護区
ナックルズ山地森林保護区は3つの中では影は薄いですが、スリランカ固有の植物が多く存在しています。
当然、ありのままの自然が残されているので特徴的な野鳥や生物にも数多く出会うことが出来ます。
大自然が大好きな方にとっては是非とも訪れたい場所ですね。
場所は今までの二つに比べると北部に位置しておりキャンディの近くにあります。
キャンディから足を伸ばして立ち寄ってみるのが効率が良いでしょう。
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スリランカの中央高地の行き方
スリランカは公共交通機関があまり発達していません。
国営の鉄道はコロンボと各々の都市は結ばれています。
しかし、コロンボ以外の都市同士が国営鉄道で必ずしも結ばれていない場合が多いです。
その為、都市ではない高原地帯や森林地帯に公共交通機関で行くのは困難です。
そこでスリランカ中央高地を観光する為の二つの方法について、お伝えしていきたいと思います。
ツアーでいくと自由度が低いし高い
日本からだとスリランカの中央高地を含んだツアーも企画されています。
しかし、ツアーは5泊6日でも20万円近い高額の旅行費用が発生します。
更に、自分の行きたい場所を自由に周遊することが出来ません。
筆者は次のプランでキャンディからヌワラエリヤを経由してホートンプレイズの観光を行いました。
タクシーチャーターで割安に自由自在に移動
スリランカは公共交通機関が発達していないのでタクシーチャーターが効率よく観光するために現実的な選択肢となります。
筆者は口コミもよく最安となっている『スリランカタクシーサービス』を利用して8泊9日のスリランカ旅行を満喫しました。
以下のような過密なスケジュールで全ての世界遺産を周遊できたのも同社のおかげです。
行程を地図にすると以下となります。
キャンディから紅茶の産地であるヌワラエリヤを訪れた後に筆者はホートンプレイズを訪れました。
全ての移動が『Door to Door』で快適ですし、ポロンナルワやアヌラーダプラのような広範な遺跡エリアを巡るのにも便利でした。
世界遺産が豊富にあるスリランカだからこそ、効率良く周遊したい方は検討してみるのが良いでしょう。
まとめ
スリランカの中央高地は三つの地域にまたがる広大な世界自然遺産です。
スリランカの壮大な自然を体感したという方は是非とも訪れるべき場所です。
他のスリランカの世界遺産についても纏めていますので参考にしてみてください!
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