スリランカってどんな国!?旅行をする前に歴史・気候・名所・名産・物価を整理しておこう!
スリランカは正式名称はスリランカ民主社会主義共和国となっています。
私はスリランカの虜になっているのですが、そもそもスリランカってどんな国なの?
という点について本日は解説していきたいと思います。
スリランカがどのような国なのかを、ざっくりと理解していただければと思います。
スリランカの歴史
スリランカは1948年2月4日に英国から正論として独立し、1972年にスリランカ共和国に改称し1978年に現在のスリランカ民主社会主義共和国となっています。
しかし、スリランカには植民地時代前にも歴史がしっかりと存在しています。
関連:スリランカの歴史年表を徹底解説!背景を知ってスリランカ旅行を楽しもう。
詳しい歴史は上記に纏めていますが概要をお伝えします。
紀元前483年にシンハラ人の祖とされるヴィジャヤ王子がスリランカの上陸してアヌラーダプラ王国を作ったことに始まります。
因みに、アヌラーダプラは街自体が現在世界遺産に登録されているので必見です。
その後、11世紀にインドの侵略を受け同じく現在世界遺産に登録されているポロンナルワにせんとしています。
一時は繁栄の歴史を築きましたが15世紀には中国の朝貢国となり3つの王国が分裂する時代が続きました。
【4つの王国】
- キャンディ王国 (1469-1815)
- コーッテ王国 (1371 - 1597)
- ジャフナ王国 (1300年代 - 1620)
その後の歴史は悲惨なもので1505年にポルトガル人の植民地化から始まり
ポルトガル→オランダ→イギリスによって植民地化されていきました。
1815年に最後の王朝であるキャンディ王国がイギリスによって滅ぼされ独立国としての地位を完全に失いました。
植民地としての歴史は最初にお伝えした通り1948年まで続きました。
辛い歴史をもってはいますが、植民地化の影響を色濃く受けるコロンボや南西部のゴールでは、伝統的な文化と西洋の文化が混成され独特な雰囲気を醸し出すのに一役かっています。
独立後も順風満帆であったというわけではなく1983年から反政府武装組織との内戦が勃発して長らく戦乱の歴史がつづきました。
2009年に内戦が終結し現在は本格的に政治経済が発展している段階となっています。
地理的には南アジアに位置し熱帯気候
まずは、そもそもスリランカがどのような場所にあるのか?
どのような気候条件なのかという点について見ていきましょう。
インドの南東に位置
スリランカは以下Google Mapの通り、インドの南東に位置しています。
日本は極東又は東アジアですが、スリランカは南アジアの区分に含まれます。
因みに国土面積としては65,610km2で北海道の約0.8倍となっています。
丁度スリランカの東に位置しているシンガポールが赤道なので赤道に非常に近い位置にあります。
日本からは直行便で9時間で時差は-3.5時間
日本からは週4便直行便がでており成田からコロンボまでは9時間となっています。
しかし、直行便の価格は高くバンコクorマレーシアor中国の経由便を利用することで価格は2分の1から3分の1に抑えることができます。
私は中国東方空港の上海経由便を利用することで往復7万円で取得することができました。
価格は以下の通り約7万円と非常にお得な価格となりました。
また時差に関しては日本が3.5時間先に進んでいます。
つまり日本の朝9時にはスリランカは早朝の5時半ということになります。
スリランカの気候は年中高温で雨季と乾季がある
スリランカの気候は赤道近辺ということで年間を通して暑く、日本のような四季は存在しません。
スリランアの中心都市であるコロンボと北東部の都市であるトリンコマリーのデータを東京と比較して見ていきましょう。
因みに両者の地理的位置関係は以下となります。
気温と降水量の年間データが以下となります。
気温は一貫して30度近辺で常夏と言える状態です。
ただ旅行した筆者の感想としては湿度は高くないため、日本の夏の方が圧倒的に過酷です。
赤道に近いからといって夏に酷暑を経験する日本人からすると想定の範囲内といったところです。
コロンボとトリンコマリーの夏場の降水量は共に少なくなっています。
コロンボは初冬と春に比較的降水量が多くなります。
一方、トリンコマリーは冬場の降水量が多くなっています。
スリランカに旅行の際に服装で注意すること
スリランカは年中を通じて暑いので基本的には半袖半ズボンが適切です。
しかし、宗教的な理由で特に寺院を巡る時は長ズボンが必要となります。
仮に長スボンを持っていかない場合は長いスカーフを購入して腰から巻く必要が出てきます。
スリランカ旅行をする場合は長ズボンも一着忘れずに持っていきましょう。
また、キャンディー(標高1000m)やヌワラエリヤ(標高2000m)では夜は肌寒くなる時もあります。
筆者はウルトラライトダウンを保有してスリランカ旅行を敢行しました。
標高が高いエリアだけでなく、飛行機の中も非常に寒く設定されているので嵩張らずに暖かいウルトラライトダウンは非常に重宝しました。
関連:スリランカ旅行の服装をチェック!雨季や宗教など注意点も解説
首都はコロンボとスリジャヤワルダナプラコッテのどっち?
日本の首都は東京ですが、スリランカの首都はどこでしょうか。
一番発展している最大の人口を誇り経済の中心を担っている都市は先ほど気候の項目でも説明したコロンボです。
コロンボの名前の由来はシンハラ語で『マンゴーの樹の茂海外』を意味する『Kola-amba-thota』です。
コロンボ市の人口は約60万人で東京の杉並区と同程度ですが、都市圏まで含めると200万人を超える人口を形成しています。
人口と経済の中心としはコロンボなのですが、コロンボは現在の首都ではなく旧首都です。
首都は『スリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテ』です。
よくクイズ番組でも長い首都の名前として出題されるので意外とお馴染みなのではないでしょうか。
分解した意味としては以下となります。
スリ:聖なる
ジャワワルダナ:2代目大統領
プラ:街
コッテ:元々の街
スリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテは政治の中心都市となっています。
政治と経済の機能が分離している国はスリランカだけでなく、米国やオーストラリアがあります。
必ずしも日本の東京のように最大都市が首都というわけではないのです。
因みにコロンボとスリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテは地理的にも非常に近くなっています。
スリランカは8個の世界遺産を抱える観光大国
スリランカは狭い国土の中に8個もの世界遺産を抱える観光大国です。
スリランカに個人旅行する上で必要なことを経験者目線で解説!!「スリランカタクシーサービス」を駆使して効率的に世界遺産を巡ろう!
特に過去に首都が置かれたアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの文化三角地帯には5つもの世界遺産が密集しています。
特にアジアのマチュピチュとして知られるシギリヤ・ロックは非常に有名ですね。
スリランカの8個の世界遺産は以下となります。
- シギリヤ・ロック
- アヌラーダブラ
- ポロンナルワ
- キャンディ仏歯寺
- ダンブッラ石窟寺院
- ゴール
- スリランカ中央高地
- シンハラジャ森林保護区
私はゆったりめに8泊9日で全てを回る日程でいきました。
しかし4泊5日でも文化三角地帯を全て巡るには十分な時間があります。
効率的にスリランカ旅行を楽しみたい方は私が利用したSri Lanka Taxi Serviceがおすすめです。
1台あたり1日約1万円で専属ドライバーが旅の全行程に付き添ってくれます。
国内業者で最安の価格保障で利用実績も多いので安心感もあります。
関連:【Sri Lanka Taxi Service】口コミで評判のチャーター業者『スリランカタクシーサービス』を実際利用した旅行者目線で徹底紐解く!
仮に2人で旅行した場合1日約5000円、3人の場合は1日約3500円で回ることができます。
因みに例えば6泊7日の場合パッケージ旅行であれば20万円ほどかかりますが、
私のように自分で航空券をとりSri Lanak Taxi Serviceを利用すると13万円〜17万円でスリランカ旅行を満喫することができます。
航空券:7万円
Srilanka Taxi Service:7.2万円 (2人なら3.6万円、3人なら2.4万円)
ホテル:3.5万円
さらに自分の行きたいプランを自由に組めるのでパッケージに対して価格、自由度ともに優位性がありますね。
旅行プランまで提案いただくことができます。
例として私は8泊9日の完全スリランカ旅行の場合ですと、以下のプランを提案いただきました。
問い合わせからの対応も非常に誠実感があり、信頼できるサービスでした。
実際にトラブルなく安心してスリランカ旅行ができたのはSri Lanka Taxi Servieのおかげといっても過言ではありません。
パッケージ旅行ではない方は検討されてみてはいかがでしょうか。
名産品はなんといっても紅茶
スリランカの名産はダントツで紅茶です。
セイロンティーとして有名で生産量は小さい国土であるにも関わらずインドに次ぐ世界第2位となっています。
スリランカでは各所の紅茶工場で茶摘み体験や製造工程を見学することができます。
以下では紅茶の産地や紅茶の種類について詳しく説明していますので参考にしていただければと思います!
→ スリランカのおすすめ紅茶ブランドは?お土産に最適な商品やお店まとめ!
その他、お土産に適した商品や店についてもお伝えしています!
→ スリランカは何がおすすめ?人気のお土産15選!購入店舗もご紹介
関連:【スリランカ旅行記⑤】ヌワラエリヤで紅茶工場を見学しハイティーを堪能!高原列車で優雅な景色を楽しもう。
アーユールベーダも外せない
紅茶と並んで有名なのがアーユールベーダです。
アーユールベーダは医学としてスリランカでは施行されています。
日本では2万円-3万円はするアーユールベーダですが、スリランカでは1万円未満で施術を受けることが可能です。
是非ともスリランカに来た際は体験していただければと思います。
関連:アーユルヴェーダとは?理論・歴史とスリランカの体験施設をご紹介
関連:【スリランカ旅行⑨】本格的アーユールベーダを体験してコロンボを観光後日本への帰路へ!
スリランカの経済と物価
ではスリランカの経済と物価はどうなっているのかについても見て行きましょう。
経済が安定していると治安もよくなりますし、物価水準は旅行する上では重要ですね。
経済水準は年収40万円のレベル
国の経済レベルをはかるのに最も有効な指標は1人あたりGDPです。
因みに日本の1人あたりGDPは38000USDとなっています。
平均年収400万円と整合的な数値ですね。
以下はアジアの新興国である中国、タイ、インドとスリランカの1人あたりGDPの水準を比較したものです。
スリランカの1人あたりGDPは約4000USDと年収にすると約40万円という水準です。
日本の10分の1、インドの約2倍、タイの半分という水準ですね。
イメージが湧いてきたのではないでしょうか。
因みに大学進学率は4%という水準で日本の1950-1960年代をイメージしていただければと思います。
通貨はスリランカルピー(LKR)
物価について移る前に通貨の話をします。
スリランカの通貨はスリランカルピー(以下LKR)です。
2019年9月現在のLKRJPYレートは0.60円です
以下は過去10年のLKRJPYレートの推移です。
現在は最も円高に振れている状況ですので日本からの旅行に適している為替レートであると言えます。
物価は非常に安いが宿泊費は高い
スリランカの経済水準は日本の10分の1なので基本的には物価は非常に安いです。
わかりやすく食事を列挙すると、
伝統的なチキンカレー:約250LKR(=150円)
サモサ:約40LKR(=25円)
水;約70LKR(=40円)
チャイ:約30LKR(=20円)
という格安水準です。
タクシーも1時間利用で2500LKRつまり1500円という水準です。(食事よりは割安感は少ない)
一方、安くないものの代表的なものとしてホテルがあります。
ホテルの代金は一般的な日本人が満足できるホテルですと5000円〜7000円がかかります。
以下はエクスペディアで調べた『おすすめのホテル』です。
1000円近辺の安いゲストハウス等に宿泊するとすると冷房がなかったり衛生面で問題がある可能性があるので注意が必要です。
ただエクスペディアで安い順に表示をするとある程度綺麗で冷房も完備されているホテルが3000円〜5000円でも見つけることができます。
自分の趣向に合わせてホテルは選んだ方がよいですね!
以下は筆者がスリランカ旅行で実際に宿泊したホテルをReviewしたものですので参考にしていただければと思います。
関連:スリランカ旅行で利用したホテルをReview!!値段、観光地からのアクセス、予約方法、快適度から徹底評価。
まとめ
スリランカは独自の文化と植民地時代の融合により多くの世界遺産を持つ潜在的な観光大国です。
近年日本からの旅行者数も増加の一途を辿っており5万人を突破する勢いとなっています。
私は世界40カ国を旅した経験を持ちますが、スリランカはアジアの中で秘境の地であり、まだメジャーでないからこその魅力に満ちています。
まだまだ物価は安く為替レートも日本の観光客に優しい水準になっていますので足を運んで見てはいかがでしょうか。
以上、『スリランカってどんな国!?旅行をする前に歴史・気候・名所・経済・物価を整理しておこう!』でした!