スリランカ旅行のハイライトである世界遺産「シーギリヤロック」。
首都コロンボから約170km離れたこの壮大な岩山に、どうやって行こうか悩んでいませんか?
実はコロンボからシーギリヤへのアクセスはやや複雑で、初めて訪れる旅行者には分かりづらいのです。
そこで本記事では、コロンボからシーギリヤへの行き方を網羅的にご紹介します!
格安で行く方法から最も効率よく観光をこなせる移動手段まで、最新情報を踏まえて徹底比較。
旅程や予算に合ったベストな移動方法が見つかるよう、分かりやすく解説していきます。
まずは主要な交通手段ごとの所要時間や費用をざっくり比べてみましょう。
以下の表に、コロンボからシーギリヤまでの代表的な移動方法をまとめました。
移動手段 | 所要時間(目安) | 費用(目安) | 特徴(メリット・デメリット) |
---|---|---|---|
長距離バス | 約5~6時間 | 約200~300Rs(約100~150円) | 料金◎(最安)だが直通なし。途中で乗換え必要で時間がかかる |
鉄道+バス | 約5~7時間 | 鉄道 約600Rs + バス代など(合計約1,000円以下) |
料金○(安い)でローカル体験可。ただし本数少なく、最寄り駅から先は別交通手段が必要 |
タクシーチャーター | 約3.5~4時間 | 1日チャーター約15,000円前後*1 | 時間◎最短&快適。ドアツードアで観光も自由。但し費用は割高(※複数人で割安) |
国内線フライト | 約30分(空港間) | 片道約30万円*2 | 時間◎最速&快適。眺望も抜群だが費用が非常に高額で一般的ではない |
*1 タクシーチャーター料金例:2日間チャーターで35,000円、5日間で66,000円(いずれも1台あたり税別)。日数が多いほど1日あたりは割安になり、例えば5日間を3人で利用すると1人1日あたり約4,400円と非常にお得になります。
*2 コロンボ~シーギリヤ間の国内線定期便(シナモンエア利用時)の料金目安。
では、それぞれの移動手段について詳しく見ていきましょう。
コロンボからシーギリヤの行き方①:長距離バスで安く移動する
とにかく交通費を安く抑えたいなら、ローカルの長距離バスを利用する方法があります。
コロンボ市内の主要バスターミナル(ペター地区バススタンド)からは、シーギリヤ方面へ向かう長距離バスが複数運行しています。
ただしシーギリヤ行きの直行バスはなく、途中で乗り換えが必要なので要注意です。
具体的には、コロンボ発の以下のような長距離路線バスを利用し、途中の町で降りてシーギリヤ方面へ向かいます。
- No.15 コロンボ→アヌラーダプラ行き …(経由地:ダンブッラなど)
- No.48 コロンボ→カデュルウェラ(ポロンナルワ)行き …(経由地:ダンブッラ)
- No.49 コロンボ→トリンコマリー行き …(経由地:ハバラナなど)
上記のバスに乗り、シーギリヤに近い中継地で下車します。おすすめの降車ポイントは以下の2つです。
- ダンブッラ(Dambulla) – シーギリヤの南約20kmに位置する町。多くの長距離バスが経由し、本数も豊富です。ダンブッラで下車したら、そこからシーギリヤ行きのローカルバスまたはタクシー/トゥクトゥクに乗り換えます。
- ハバラナ(Habarana) – シーギリヤの北東約15kmに位置する鉄道駅・交差点の町。コロンボ発の一部バス(トリンコマリー行き等)はハバラナも経由します。ハバラナで降りてからタクシーやトゥクトゥクでシーギリヤへ向かう手もあります。
所要時間と費用
ロンボからダンブッラまではバスで約4~5時間、ハバラナまでなら約5~6時間(交通事情による)。
コロンボ~ダンブッラ間で約190~200スリランカルピー(≒約80円)、ハバラナまででも210ルピー程度。仮にダンブッラで乗り換えても、総費用は数百円程度。
ただしバスは基本的に各駅停車かつ途中乗降が頻繁のため、移動時間が長く体力的にもハードです。
大きな荷物を持っての乗車はかなり大変なうえ、車内も混雑して座れない可能性があります。
旅行日程に余裕があり、「安さ重視でローカルな雰囲気を味わいたい!」というバックパッカー向きの手段と言えるでしょう。
📝ワンポイントアドバイス: ローカルバス利用時は、始発のターミナルから乗ることで座席を確保しやすくなります。また、貴重品の管理には十分注意しましょう(スリや置き引き対策)。ダンブッラやハバラナで降りた後は、現地の人に「シーギリヤへ行きたい」旨を伝えれば、乗り継ぎ方法を親切に教えてくれることが多いです。
コロンボからシーギリヤの行き方②:鉄道+バスでのんびり旅する
鉄道を使った旅情あふれる移動も、シーギリヤへのアクセス方法の一つです。
スリランカの鉄道は観光客にも人気で、車窓からのどかな風景を楽しみながら移動できます。
ただし鉄道だけでシーギリヤまで行くことはできないため、途中駅から先はバスやタクシーに乗り換える必要があります。
バスより快適ですが所要時間は長めで、本数も限られる点に注意しましょう。
コロンボからシーギリヤ方面への鉄道利用プランとしては、以下の2ルートが代表的です。
コロンボからシーギリヤのルート
- ルートA(キャンディ経由): コロンボ・フォート駅 → キャンディ駅(鉄道)、キャンディ → ダンブッラ(長距離バス)、ダンブッラ → シーギリヤ(バスまたはタクシー)
説明: 観光都市キャンディを経由するプランです。途中でキャンディ観光を挟めるメリットがありますが、シーギリヤ到着まで少なくとも合計5~6時間以上は見ておきましょう。 - ルートB(ハバラナ駅経由): コロンボ・フォート駅 → ハバラナ駅(鉄道)、ハバラナ → シーギリヤ(タクシーまたはトゥクトゥク)説明: シーギリヤ最寄りの鉄道駅であるハバラナまで列車で向かうプランです。コロンボ発のハバラナ直通列車は1日1本程度(時間帯によってはトリンコマリー行き夜行列車など)しかなく計画が必要ですが、乗り換えは少なく済みます。ハバラナ駅到着後、約15km離れたシーギリヤへはタクシー等で移動します。
所要時間と費用
コロンボ~キャンディ間の列車は約3時間(1等車でも800円前後と格安)、キャンディ~ダンブッラ間バスが約2.5時間、ダンブッラ~シーギリヤ間がバスや車で30分程度です。トータルでは5~6時間以上かかります。
コロンボ~ハバラナ直通列車の場合は約4~5時間、プラスその後の車移動20~30分です。
列車代は非常に安く、例えばコロンボ~ハバラナの2等指定席が約600Rs(約250円)程度とお財布に優しいです。
ただし、「鉄道はシーギリヤへの最も遅い移動手段」と言われるほど時間がかかるため、短期旅行の日程では非現実的なケースもあります。
さらに肝心の列車は1日数本しか運行がなく、特にハバラナ行きは便数が少ないため時刻表に縛られる点もデメリットです。
とはいえ、スリランカの鉄道旅は人気が高く、窓から身を乗り出せる開放的な車両や緑豊かな絶景は格別です。
また運賃が非常に安いため、「移動も旅の思い出にしたい」「ゆったりローカル気分を味わいたい」という方には魅力的でしょう。
なおコロンボ・フォート駅で乗車券を購入する際は、窓口で行き先と席種(1等・2等など)を伝えるだけでOKです。
当日券も買えますが、繁忙期は早めに予約するか、混雑時は指定席を確保しておくと安心です。
📝メモ: コロンボ~キャンディ間の列車は観光客にも有名な山岳鉄道区間で、途中の絶景やキャンディ駅自体の雰囲気も楽しめます。ただし車両の揺れが激しかったり満席で座れないこともあるため、体力と時間に余裕を持って計画しましょう。またキャンディやダンブッラで途中下車し、一泊してから翌朝シーギリヤに向かうプランにすれば、移動疲れを軽減できます。
コロンボからシーギリヤの行き方③:タクシーチャーターで快適に直行する
移動時間を短縮し、旅程を効率よく回りたいならタクシーチャーターが断然おすすめです!
専用車(貸切タクシー)をチャーターすれば、コロンボ市内や空港からシーギリヤまで約3.5~4時間で直接アクセス可能です。
面倒な乗り換えもなくドアツードアで移動できるうえ、途中で寄り道や休憩も自由自在。
エアコン付きの車内で荷物も安全に運べるため、暑さや疲労に悩まされず快適に移動できるのが最大のメリットです。
所要時間と費用
コロンボ(バンダラナイケ国際空港)からシーギリヤまでタクシー利用した場合、所要時間は約3.5~4時間、費用相場は片道20,000~25,000ルピー(約10,000~12,000円)程度。
市内発着でも大きくは変わらず、1日チャーターすれば約1.5万円前後が目安となります。
公共交通と比べると確かに高額ですが、人数が増えれば一人あたり負担は割安です。
例えば大人4人でチャーターすれば実質個々の往復交通費はバス並みに抑えられるケースもあり、グループ旅行ではむしろコスパ良好な選択肢となります。
また、専用車ならではの柔軟な旅程アレンジも大きな魅力です。
シーギリヤへ向かう途中に世界遺産「ダンブッラの石窟寺院」に立ち寄ったり、帰路に野生の象で有名なミンネルワ国立公園へ寄るといった自由な観光プランが可能です。
ドライバーに希望を伝えれば、人気スポットを効率よくはしごすることも難しくありません。移動そのものが観光チャンスになる点で、限られた滞在日数を有効活用できるでしょう。
🚌 補足: 現地ツアーとの比較
コロンボ発着のシーギリヤ日帰りツアー(専用車+ガイド付き)は、各旅行会社で1人あたり約100~150ドル(1万3千円前後)で販売されています。一方、タクシーチャーターなら1台あたり約15,000円で朝から夜まで自由に利用できるため、人数次第ではツアー参加より格安です。例えば3人でチャーターすれば実質一人5千円程度で済み、プライベート空間で気ままに観光できる点も魅力です。英語が苦手な場合でも、日本人経営・日本語対応のチャーター会社を利用すれば安心してドライバーとやり取りできます。
★おすすめ:日本語OKの現地タクシーチャーターサービス
スリランカ旅行初心者に特におすすめしたいのが、「Sri Lanka Taxi Service(スリランカタクシーサービス)」というチャーター専門会社の利用です。
このサービスはスリランカ政府公認の現地企業が運営しており、7年連続で日本人利用者数No.1という信頼の実績があります。
日本人スタッフによる予約サポートや日本語対応ドライバーの手配も可能なため、言葉の壁を感じず快適に旅ができると評判です。
価格も非常にリーズナブルですね。
私も実際スリランカタクシーサービスを使ってスリランカ旅行を快適に遂行しました。
関連:【一人旅】スリランカ旅行記①:羽田空港からの乗り継ぎを経てバンダラナイケ国際空港へ!ネゴンボの宿までの道程を紹介。
スリランカタクシーサービスについては以下で詳しく纏めていますので参考にしていただければと思います。
その他の移動オプション:国内線フライト・トゥクトゥク体験など
上記以外にも、時間や予算に余裕があれば以下のような方法でシーギリヤへ行く手段もあります。
- 国内線飛行機: コロンボ国際空港からシーギリヤ近郊のエアストリップ(小型空港)へ、シナモンエアによる小型機が定期運航しています。飛行時間はわずか30分ほどで、上空からスリランカの絶景を楽しめる贅沢な移動です。ただし運賃は片道200ドル以上(約3万円~)と非常に高額なため、一般的な移動手段としては現実的ではありません。時間をお金で買いたい旅行者向けのオプションと言えるでしょう。
- トゥクトゥク(三輪タクシー)レンタル: 現地では旅行者がトゥクトゥクを自分で運転して周遊するユニークなスタイルも人気です。コロンボからシーギリヤまで4~5時間かかりますが、1日20~30ドル程度でレンタル可能で、スリランカの風を感じながら冒険気分を味わえます。ただし運転には現地の交通ルールや度胸が必要なため、初心者にはハードルが高いでしょう。
- プライベートツアー/送迎サービス: 大手旅行サイトでは、コロンボ発シーギリヤ日帰り観光ツアー(専用車+ガイド)や送迎シャトルの予約も可能です。料金は一人100ドル前後が多く割高ですが、「個人で手配するのは不安」という方には手軽な選択肢です。日本発着ツアーに組み込まれている場合もあります。
以上のように、コロンボからシーギリヤへは様々な行き方があります。
それぞれ時間と費用、そして旅の快適さや自由度が異なりますので、自分の旅の優先順位に合わせて選びましょう。
まとめ:最も効率的なのはタクシーチャーター!
コロンボからシーギリヤへの主な移動手段を比較してきましたが、結論として時間と快適さを重視するならタクシーチャーターが最もおすすめです。
多少費用はかかるものの、約1日1.5万円で専用車+ドライバーをチャーターでき、複数人で利用すれば一人当たり数千円で済む計算になります。その投資で移動時間を大幅短縮できるうえ、観光の自由度も格段に上がるため、旅全体の満足度に大きく貢献するでしょう。
一方、費用を極力抑えたいバックパッカーにはバス+鉄道の組み合わせが適しています。
特に長期旅行で時間に余裕がある場合は、ローカル交通でのんびり移動しつつ途中の街も楽しむ旅も思い出深いものです。
ただし猛暑の中での長時間移動や度重なる乗り換えは想像以上に体力を消耗するため、日程に余裕がなかったり荷物が多い場合は無理をしない方が賢明です。
最後に、本記事の要点を箇条書きで振り返ってみましょう。
- コロンボからシーギリヤへの距離は約170km。 バス+鉄道など公共交通を乗り継ぐと5~7時間、専用車なら約4時間で到着します。
- 長距離バス利用は最安の移動手段。 コロンボからダンブッラ経由でシーギリヤまで数百円程度と格安ですが、直行便はなく乗換え必須で所要時間も長くなります。体力と時間に余裕がある方向け。
- 鉄道利用はローカル情緒を味わえるが時間がかかる。 シーギリヤ最寄りのハバラナ駅まで列車+タクシーで行く方法もありますが、本数が少なく所要5~6時間以上と非効率です。観光を兼ねて移動したい場合に検討。
- タクシーチャーターは快適かつ時短で最も効率的。 コロンボからシーギリヤまでドアツードアで直行でき、1日あたり約15,000円(※複数日・複数人なら割安)で専用車を利用できます。途中で他の観光地に立ち寄れる柔軟さも魅力です。
- 総合的に、時間を有効活用したい旅行者にはタクシーチャーターがベスト。 信頼できる日本語対応のチャーター会社を利用すれば言語の不安もなく、安全かつ快適に旅程を消化できます。ぜひ旅のスタイルに合わせて最適な行き方を選び、シーギリヤ観光を思う存分楽しんでください!