海外旅行のときはパスポートは必ず準備しなければいけないものです。
旅行中はいつでもどこでも常に携帯しておかなくてはいけないものだと考えている人も多いですよね。
しかし、パスポートは顔写真や住所などの個人情報が記載されている貴重品であり、紛失してしまったり盗難にあったりしてしまうと後の処理が大変ですし、犯罪に利用される可能性もあります。
海外旅行で観光をするときや外を出歩くときなど、パスポートを常に携帯しておくのは少し不安もありますよね。
海外旅行をする上で、パスポートをどのように取り扱えばいいのかについてご紹介します。
パスポートは基本的に持ち歩かなくてよい?
パスポートはあなたの身分を証明すると共に、不法入国や不法滞在者ではなく正式な手続きを踏んで入国したということを唯一示せるものです。
身分証明書なので持ち歩いていれば現地で身分を証明する際に困ることはなく、実際に外務省のホームページでもパスポートを持ち歩くことを推奨しています。
しかし、常にパスポートの提示が求められるわけではなく、現地の警察官やお店の販売員がランダムに提示を求めるというケースがほとんどです。
したがって、一般的にパスポートは持ち歩かなくてよいとも言われています。
コピーを持ち歩く
パスポートを持ち歩いたほうがトラブルに見舞われた際などに困ることはないですが、貴重品を治安の不安定な場所で持ち歩くには不安があるでしょう。
国によってはパスポートのコピーをパスポート原本同等に扱ってくれる場合がありますので、そういった国であればパスポートのコピーを持ち歩くことで解決するでしょう。
しかし、コピーでは身分証明には不充分と判断される国もありますので、事前に渡航先の傾向を調べておいてください。
また、パスポートを紛失した際のパスポート再発行などに役立ちますので、パスポートのコピーは用意しておいて損はありません。
パスポート携帯が義務の国もある
パスポートのコピーが身分証として通用しないのみならず、パスポート原本の携帯が義務付けられている国も存在します。
ほとんどの国が建前上携帯を義務付けていますが、その中でも特に厳しく義務付けているのがマレーシアで、罰則を科されます。
マレーシアでは外国人はパスポートを常に携帯するように決められており、警察官の提示に応じることができなかった場合、身柄の拘束をされる可能性もあります。
マレーシアに海外旅行に行く際は、十分に気をつけましょう。
また、日本もパスポート携帯に厳しい国として有名です。
不法滞在者や不法入国者を厳しく取り締まるために、パスポートの携帯を義務付けています。
パスポートはどう預ける?
パスポートを常に持ち歩く必要がなさそうな国に旅行にいくのであれば、貴重品ですからパスポートは安全な場所で管理しておきたいでしょう。
そういった場合にパスポートはどのように預ければよいのか、2つの預け方についてご説明します。
セキュリティボックスに保管
一番無難なパスポートの保管方法は、セキュリティボックスに保管するというものです。
日本でもたいていのホテルで設置されていますが、海外のホテルにも各部屋にセキュリティボックスが設置されています。
セキュリティボックスに入れておけば、暗証番号を知らない人は持ち出すことができないので安心です。
ホテルにチェックインしたあとは、セキュリティボックスが正常に使えるかどうかチェックをするようにしておきましょう。
ごく稀にセキュリティボックスが故障している、前の使用者がカギをかけたままにしているということもあります。
また、渡航先の治安にもよりますが、ホテルに強盗が入ったり盗難にあったりする可能性もありますので、過信はしないようにしましょう。
ホテルのフロントに預ける
セキュリティボックスがない場合は、ホテルのフロントに預けることも可能です。
ただし、滞在するホテルのランクによっては持ち歩きをしたほうがが安全な場合もあります。
低料金で宿泊できるホテルは従業員が少なく貴重品の管理がずさんであったり、従業員の不注意でパスポートの紛失や取り違えなどが発生することが珍しくありません。
ランクの高いホテルでしたらそういった心配は少ないですし、セキュリティボックスを完備していることがほとんどです。
宿泊するホテルのランクや評判、現地での従業員の動きを観察してから判断すると良いでしょう。
パスポートのコピーが通用しないケースは?
パスポート原本の携帯に不安を感じコピーを持ち歩くこともあると思いますが、パスポートのコピーでは身分を証明できないというケースも存在します。
コピーが通用しない場面についてご説明します。
クレジットカード利用時
クレジットカードを使用して買い物をする際、パスポートの提示を求められることがあります。
高額な利用であればあるほど提示を求められやすく、コピーで通用する場合と通用しない場合があります。
パスポート原本でしたら使用できないということはありませんので、高額利用の予定があるのであれば原本を持っておくほうが安心でしょう。
日本人観光客が少ない地域だとパスポートの提示を求められる可能性が高いです。
酒瓶購入時の年齢確認
日本でもお酒を購入する際に年齢確認として免許証などの提示を求められる場合がありますよね。
海外でも同じで、お酒を購入する際に身分証としてパスポートを提示しないといけない場合があります。
これも必ず提示をする必要があるわけではなく、提示がいらなかったりコピーが通用したりする場合もあり、店員さんの裁量次第という場合が多いようです。
不要なトラブルやスムーズな買い物をしたい場合は、パスポート原本を持ち歩いたほうがよさそうですね。
カジノでのゲーム参加
カジノの入場にはパスポートの提示が必要で、どこの国のカジノでも同じで、コピーは不可です。
多額の金銭が関係している場で、かつ、未成年は入場できませんので、年齢確認の面でも身分証明が必要です。
海外のカジノで遊ぶ際には必ずパスポートを持っていきましょう。
パスポートを持ち歩くときの注意点
パスポートを持ち歩く必要がある場合に安全に持ち歩くための注意点をご説明します。
体から離さない
原則として、貴重品は絶対に体から離さないようにしましょう。
斜めがけのバッグなどはひったくりに合う可能性がありますので、ウエストポーチなど体に密着するバッグに貴重品をしまっておくのがおすすめです。
バッグの内ポケットに
日本ではあまり見られませんが、海外ではスリの被害が多く発生しています。
体に密着したバッグを使用していたとしても、外側のポケットなどでは被害に遭う可能性が高まります。
貴重品はバッグの内ポケットやチャックなどで密閉できる場所に入れるようにしましょう。
南京錠やチェーンでバッグに固定
スリやひったくりは、短時間の犯行を基本としていますので、時間がかかりそうだと判断すると犯行を諦める傾向があります。
万が一スリやひったくりに遭いそうになったとしても、貴重品を南京錠やチェーンで固定しておけば、ほとんどの場合で完遂できずに諦めて逃げていきます。
貴重品をいれたポーチをしっかりとバッグに固定しておくと格段に被害に遭う可能性が低くなります。
まとめ
パスポートは私たちの身分を証明するものであり、入国にも帰国にも必要な大変重要なものです。
パスポートが貴重品であることは世界共通の認識であり、危機管理の薄い傾向にある日本人を狙った盗難も多発しています。
持ち歩く必要がある際は十分な危機管理対策を行い、安全な海外旅行を実現しましょう。
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