旅行において航空券とホテルと同様に現地での移動手段は大事になります。
筆者は欧州を中心に40カ国近くを旅行してきましたが先進国は交通機関が発展しています。
しかし、発展途上国は一概にはそうは言えません。
本日は筆者が直近で旅行したスリランカでの移動手段について短距離と長距離でお伝えしていきたいと思います。
スリランカ国内の長距離の移動手段
まずは長距離の移動手段についてお伝えしていきます。
飛行機は路線が限られているし圧倒的に高い
スリランカの空の玄関はコロンボ近郊にあるバンダラナイケ国際空港です。
しかし、他にも大小合わせて全部で17個もの空港が存在します。
北海道の8割ほどの国土と考えると過剰ですね。
スリランカ国内の空港を予約するのであればシナモンエアーとヘンリツアーズのサイトに移動し取得しなければいけません。
以下は運行している路線です。
距離から考えるとバンダラナイケ国際空港からJAFなが現実的かとおもいましたがcharter flightとなており通常は運行していません。
シギリヤロックのあるSigiriyaまでは運行しているので金額を調べてみます。
往復の航空代金は衝撃の$458つまり約5万円となっています。(片道だけとっても2.5万円)
日本からバンダラナイケの往復が5万円〜7万円と考えると著しく高額ですね。
空港に向かい、搭乗手続きを行い、現地についてから目的地もDoor to Doorではなく更に高額です。
日本の観光客がスリランカの国内線を使用するメリットは一つもないといえるでしょう。
鉄道は国営しか運営しておらず安価だが痒いところに手が届かない
スリランカは日本のJRにあたる国営鉄道「SRILANKA RAILWAY」が運行しています。
主要都市のコロンボから各主要都市には路線が運行されています。
例えば、コロンボ→キャンディの路線を見てみましょう。
以下のようにコロンボから主要都市の移動は非常に充実しています。
1時間おきに出発しており2等席で230スリランカルピー(約140円)、3等席で125スリランカルピー(約75円)と格安です。
しかし、大きな問題があります。コロンボ↔︎主要都市は整備されていますが、主要都市↔︎主要都市は整備されていません。
例えば、世界遺産のアヌラーダプラからキャンディは運行がなされていません。
また同じく世界遺産のポロンナルワからキャンディも運行がなされていません。
また一番人気のシギリヤロックに関しては近くに駅が存在しないという事態となっています。コロンボからの主要都市間の移動には便利ですが、そこからは正直不便ですね。あとでお伝えするバスと併用する必要が出てきます。
コラム:キャンディからヌワラエリヤへの高原列車は必見
主要都市間の電車はあまり出ていませんが、キャンディから紅茶の産地であるナヌ・オヤまでの高原列車は観光客に人気です。
筆者も実際にスリランカ旅行の過程で乗車しました。
筆者は基本的にタクシーチャーターを利用して移動しましたが、同区間だけはドライバーとお別れして列車に乗りナヌオヤで再度ピックアップしてもらいました。
以下記事では筆者が味わった3時間の立ち地獄と、それを回避する方法、高原列車を楽しむ方法について詳しくお伝えしています。
高原列車に乗る際の参考にしていただければと思います。
→ 【スリランカ旅行記⑤】ヌワラエリヤで紅茶工場を見学しハイティーを堪能!高原列車で優雅な景色を楽しもう。
バスは安いが快適さは期待できない
スリランカのバスには赤い国営バスSLTB (Sri Lanka Transport Board)と白いバスの市営バスがあります。
高音なスリランカにも関わらず両者は冷房がついておらず非常に不快感は高いです。
しかし、マイクロバスを使ったインターシティバスはエアコン付きで名前の通り主要都市間を結んでいます。
若干価格は高くなりますが1000円未満の金額ですので構える必要はありません。
国営バスの『Sri Lanka Transport Board』を見てみましょう。
しかし、国営バスも残念ながら国鉄同様主要都市間の運行は充実していません。
最も、利用者が多いとおもわれるキャンディとシギリヤ間ですら運行されていません。
次に私営バスである『NTC』をみてみましょう。
NTCではキャンディからシギリヤを通ってポロンナルワへと続くルートが存在します。
価格は183スリランカルピー(約110円)となります。
ただ私営バスに関しては戦術の通り冷房がついていません。
冷房つきのインターシティバスについては主要駅に発着しているので現地で聞く必要があります。
以下はキャンディのバスターミナルとインターシティバスの中です。
価格はキャンディからシギリヤで500円程度ですが、とても快適とはいえない旅程が待っていますね。
学生の方でバックパッカーをしようと考えている方以外は選択肢から除外した方がよいでしょう。
(おすすめ)快適かつ効率的なのはタクシーチャーター
筆者が実際に活用したのはタクシーチャーターです。
スリランカ旅行ではタクシーチャーターが一般的な選択肢となっています。
ホテル側もタクシーチャーターの外国人旅行客が宿泊する場合は、ドライバーの宿を無償で提供してくれています。
前提としてタクシーチャーターでの外国人の旅行をスリランカは国として想定していることがわかる事象といえるでしょう。
実際、筆者が旅行中に出会ってコミュニケーションをとった外国人観光客も殆どタクシーチャーターを利用されていました。
タクシーチャーターを使えば、自分の目的地に『Door to Door』でしかも快適に移動することができます。
また時刻表もないので完全に自分でスケジュールもコントロールできますし、無駄な移動を行う必要がありません。
またドライバーは観光ガイドの資格を持っている方が多いです。
深いレベルの観光を行う上でも有効となってくるでしょう。
スリランカに個人旅行する上で必要なことを経験者目線で解説!!「スリランカタクシーサービス」を駆使して効率的に世界遺産を巡ろう!
タクシーチャーターといえば先進国では非常に高い金額ですが、新興国のスリランカでは1日1台約1万円程度でチャーターできます。
あくまで1人あたりではなく1台あたりなので3人で旅行すれば3000円を少し上まわるレベルです。
関連:スリランカタクシーチャーターの相場とは?チップの金額も含めて体験談を交えて紹介する!
快適に効率的に且つツアーに比べて格段に安価で回ることができたので大変満足しました。
筆者が利用したスリランカタクシーサービスについては以下で詳しくお伝えしています!
→ スリランカタクシーサービスを実際に手配してみた!ツーリストカーの予約からドライバーとの待ち合わせまでを実況。
スリランカ国内の短距離の移動手段
今までは長距離の移動についてお伝えしてきました。
しかし、観光地近くの駅からの移動や、範囲が広いアヌラーダプラやポロンナルワの広域に広がる遺跡内の移動も考える必要があります。
スリーウィーラー(トゥクトゥク)
タイ等でもおなじみのトゥクトゥクですがスリランカではスリーウィーラーと呼ばれています。
スリーウィーラーは現地の方も使うおなじみの移動手段で非常に便利です。
筆者は基本的には短距離もタクシーチャーターで問題なかったのですが、
場所によっては車がこの先は往来不可能という場所も存在しています。
そのような場所ではスリーウィーラーに乗ることになります。どのような悪道でも往来できるので、きっと皆さんも利用する機会があるかと思います。
小回りも効くタクシーチャーター
タクシーチャーターは長距離だけではなく短距離の移動でも威力を発揮します。
遺跡範囲が広いアヌラーダプラやポロンナルワでも遺跡間をスムーズに巡ることができ大幅に時間を節約することができました。
→ 【スリランカ旅行記②】ネゴンボからアヌラーダプラを経てバワ建築ホテル『ヘリタンスカンダラマ』へ!
→ 【スリランカ旅行記③】世界遺産のポロンナルワとシーギリヤロックを観光!
また先ほども申し上げた通りドライバーはガイドとしての役割を担っています。
まとめ
スリランカは公共交通機関が発達しておらず痒いところに手が届かず、タクシーチャーターが総合的にみて観光客にとって優れた選択肢です。
移動手段 | 価格 | 効率性 | 快適度 | |
長距離 | 航空券 | × | × | ◯ |
列車 | ◎ | × | × | |
バス | ◎ | △ | × | |
タクシーチャーター | ◯ | ◎ | ◎ | |
短距離 | スリーウィーラー | ◎ | ◯ | △ |
タクシーチャーター | ◯ | ◎ | ◎ |
関連: スリランカに個人旅行する上で必要なことを経験者目線で解説!!「スリランカタクシーサービス」を駆使して効率的に世界遺産を巡ろう!